下落相場での売りサイン

株取引にしてもFXにしても、投資の王道はトレンドに逆らわない順張りです。
酒田五法にも順張りの買いサインが多く紹介されています。

 

下落相場での売りサイン①

株取引にしてもFXにしても、投資の王道はトレンドに逆らわない順張りです。酒田五法にも順張りの買いサインが多く紹介されています。

そのうち、下落相場における売りサインがバケ線と下放れ二本黒です。

バケ線

バケ線とは、下落相場で陰線が続くなか、いきなり大きな陽線が出現することを指します。
反対に上昇相場で大陰線が出現するときもバケ線と呼びますがここでは触れません。

下落相場において急激な上昇を示す大陽線は、投資家に「トレンド転換が起きたのでは?」という予測をもたらしますが、実際にはさらに下落相場が続くことが多いです。
長い陽線が出たからといって安易に買いに走ることは避けましょう。

このバケ線が出現するのは、おもに逆張りに期待する投資家心理によるものが大きいです。
世の中には利益の大きい逆張りを専門に取引を行う人も少なくありません。そうした人々は常にトレンド転換のチャンスをうかがっています。

少しの上昇であっても敏感に反応した逆張りトレーダーの買いが集まれば、一時的に大陽線が出現することもじゅうぶんありえるのです。

ただ、その上昇に市場が追随しなければ一時的な上昇にとどまり、下降相場はそのまま継続されます。
逆張りを狙った人々もその後に利益確定や損切りの売り注文を出すので、売りの圧力も強まりやすいです。

バケ線が出現しても基本は下落相場が継続するというスタンスで臨みましょう。

下放れ二本黒

下放れ二本黒とは、下落相場中に窓を空けた陰線が出現し、さらにその次のローソク足も陰線だったパターンを指します。
これは大暴落の前兆とされており、下落相場における売りサインのひとつと言われています。
速やかな損切りやさらなる売り増しなどの対策をとりましょう。

なぜ下放れ二本黒が売りサインとなるかですが、酒田五法において下落相場中の窓空け陰線は下げ止まりのシグナルとされています。
トレンド転換と上昇が期待され、この時点で少量ずつ買いを入れるトレーダーも存在するでしょう。

しかし、その次のローソク足が陰線となると上昇への期待は見事に打ち砕かれます。
市場は売り圧力がいまだに強いことを再確認して売り注文を増やすでしょうし、既に買いで入っていたトレーダーはリスク回避のために損切りの売りを行うでしょう。
その結果、売り注文が重なって相場が一気に値崩れしやすいのです。

ちなみにFXではなかなか窓が空きにくいため、少し応用して考える必要があります。
窓空けとは要するに大きな値動きのことですから、窓空け陰線は大陰線と読み替えてもよいでしょう。

下落相場中に大きな陰線が出現し、さらに次のローソク足も陰線となれば売りのサインとなる可能性が高いです。

 

下落相場での売りサイン②

酒田五法には、同じチャートの形であっても上昇相場と下落相場で解釈が異なるパターンが存在します。
捨て子線や二つ星・三つ星もそのパターンのひとつ。
これらのサインが出現したときは、上昇相場か下落相場かきちんと確認して売り買いを判断しましょう。

下落相場の捨て子線

捨て子線は酒田五法において重要な位置を占めるサインです。
捨て子線とは、ローソク足の本体がなく、ヒゲだけが上下に伸びている十字線が窓を空けて出現している状態を指します。
下落相場において捨て子線が出現したら要注意。

トレンド転換またはさらなる大きな下落のどちらかが待ち受けている可能性があります。捨て子線が出現したときは、次のローソク足に注目しましょう。
陰線がさらに下方向に窓を空けて出現した場合は売りがしばらく継続というサインになります。

ただ、ひとつ注意しなければいけないことは、捨て子線は売りのサインとは限らないことです。
捨て子線の次に窓を空けて陽線が出現した場合、トレンド転換の可能性があります。
捨て子線は下げが一服して、売りと買いがもみ合っている状態です。そこから上に跳ねる可能性もおおいにあります。

捨て子線は次のローソク足とセットで判断すると覚えておきましょう。

下落相場の二つ星・三つ星

ごくごく短いローソク足が2つ、または3つ連続して出現するパターンを酒田五法では二つ星・三つ星と呼びます。
陽線であるか陰線であるかは問いません。十字線のように完全にローソク足が潰れている場合も混じります。

下落相場においてこの二つ星・三つ星が出現したときは、売りで入るポイントになります。
二つ星・三つ星の次のローソク足が下方向に窓を空けて出現したら、売りのサインです。

二つ星・三つ星から読み取れるのは相場の迷いです。ここから下げようか、上げようか、多くの人が様子見で取引をしている状態です。
取引をいったん手控える人も増えるため、その次の動きは大きなものになりやすいのです。二つ星・三つ星は次に大きな動きがやってくる予兆と考えるのもよいかもしれません。
とにかく注意すべきは二つ星・三つ星の次のローソク足の形となります。

二つ星・三つ星の次の動きですが、どちらかといえば下落相場が継続することが多いです。
トレンドが反転する場面は、いちど大きく下げてV字回復というパターンが多く、二つ星・三つ星のようにダラダラと迷ったあとに急上昇することはそれほど多くありません。

下落相場で二つ星・三つ星が出現したときは売りで待ち構えましょう。

 

下落相場での売りサイン③

酒田五法における下落相場での売りサインには、陽線を絡めたものもあります。
下落中の陽線はトレンド転換を予想させますが、上昇の力が弱かった場合、さらなる下落の呼び水になります。
それを示した売りサインが下げ三法と入り首、アテ線です。

下げ三法とは

下げ三法とは、下落相場中に大きな陰線が出現し、その大陰線に孕まれる陽線が3本連続したあとに再び大きな陰線が出現する形をいいます。
ここからさらに下落相場が続く可能性が高く、売りサインとして扱われています。
最後の陰線を確認してから売りで入るのが一般的な手法となります。

この形がなぜ売りのサインになるかというと、いちど期待された上昇を果たせなかったからです。
下落相場中に大陰線とそれに孕まれる陽線が1本出現した場合、酒田五法ではトレンド転換の前兆とされます。
しかし、陽線が3本続いてもその前にある大陰線の高値を超えられなかった場合、上昇する力はそれほど大きくないと市場は判断します。
そのため、そこからは売りが優勢になり、さらに下落相場が継続しやすくなってしまうのです。

このように相場が上昇しきれなかったときはさらなる安値を探る展開になりやすいです。
ポジションを決済してドテン売りに入るなど適切な行動をとりましょう。

入り首、アテ線とは

下落相場において前日の陰線の終値よりも低い値から取引が開始され、上昇したものの前日の陰線の終値程度までしか戻せなかった形を入り首と呼びます。

また、さらに上昇ぶんが少なく、前日の陰線の終値にも届かなかったケースをアテ線と呼びます。
どちらも売りサインとなり、下落相場に追随できる格好のエントリーポイントになります。

このふたつの形が売りサインになる理由も、下げ三法と同じく市場参加者が相場の上昇力の弱さを確認してしまったからです。
前日の陰線の高値を抜けなかったということは、その上昇がトレンド転換ではなく単に一部のトレーダーの利益確定によるものだったということです。
ほかの多くのトレーダーはまだ相場は下落すると考えており、売りポジションを抱えたまま。よって、前日の陰線の高値すら越えていけない程度の上昇で収まってしまったのです。

下落相場は継続していますし、利益確定したトレーダーもさらに戻り売りのチャンスとして売りで入ってきます。
その結果、陽線が出現したにもかかわらず、その次はさらに深い谷ができてしまうのです。

この入り首、アテ線はパターンを成立させるローソク足の数が2、3本と少ないため、出現しやすいです。
そのぶんダマシも多くなりがちなので、入り首やアテ線だけで判断して取引は行わず、別の指標と組み合わせた総合的な判断を行うようにしましょう。

 

下落相場での売りサイン④

すでに取引を経験された方はご存知かもしれませんが、実際のチャートではトレーダーをひっかけるようなダマシの動きがよく出現します。
下落相場で底打ちと見せかけておいてさらに売り浴びせる、といったようなパターンはその典型です。
酒田五法にはこうしたダマシのパターンも紹介されており、これらを把握しておくことで適切な相場の見極めが可能になります。

下放れの並び赤

下放れの並び赤とは、少しずつ下げ続けている下落相場で下方向に窓を空けた陽線が出現し、その次のローソク足も並ぶような陽線になるパターンです。
下放れした赤いローソクが2本並ぶのでこう呼ばれています。この形は酒田五法では売りのサインです。
底値圏での連続陽線ということで上昇かと思いきや、そこから落としてくるという珍しいパターンになります。

ジリ下げの陰線の安値に届かない程度の陽線なら、うかつにトレンド転換とは判断しないようにしましょう。

下放れタスキ

下放れタスキは、下落相場で下方向に窓を空けて長い陰線が出現し、その次に窓を空けずに前日の最高値を越えていく程度の陽線が出現するパターンを指します。
下落相場において下放れした大陰線は下げ止まりの兆候のはず。しかし、次の陽線が窓を空けられず、前日の陰線にタスキをかけるような形になってしまうとパワー不足と判断されます。
もしここでトレンド転換と判断するならば、少なくとも上方向に窓を空けた大陽線が欲しいところ。生半可な上昇力ではトレンド転換とはならないのです。

したがってこれは売りのサイン。しかも暴落の前兆になることが多いとされている形です。

下値遊び

下値遊びは、下落相場で長い陰線が出たあと、5本以上のローソク足が売り買いでもみ合いを続け、そのあと下に窓を空けた陰線が出現するパターンです。
最後の下放れ陰線が出現したら売りのサイン。

これもまた暴落の起点になることが多く、要注意のパターンになります。
似たようなパターンとして鍋底というものがありますが、こちらは最後に上放れした陽線が出るパターンで買いサインです。
長期にわたる相場のもみ合いは上か下かどちらに向かうか迷っている状態です。

上昇相場であれ、下落相場であれ、上下どちらに飛んでもおかしくない状態なので、もみ合いが起きている場合は様子見をしておくのが無難でしょう。
そして窓空けの陽線、陰線の出現で方向性を確認してから取引に入りましょう。

この後の動きは大きくなることが多いので、少し遅めのエントリーでも利益を得られるチャンスはじゅうぶんにあります。